TheWire/ザ・ワイヤーS5#57 Took

2010/10/24(Sun) 15:12
The Wire

更に嘘は続く。見ているこちらが苦しくなってくるので、早く決着をつけてほしい。
ところで今回は嬉しいゲストが。ガスが訪ねたバーのカウンターにはマンチの姿が。ほんのワンシーン+台詞ちょこちょこと、その後背景にちらりと映る程度だけれど、とても嬉しい。マンチはいつどこにいてもマンチ、特異なキャラクターである。

The Wire: The Complete Fifth Season
B00123BY6S

レスター&ジミーはスコットに偽の警告電話をかけ、ジミーが調達してきたホームレスを犠牲者に仕立てた画像も送付。自作自演だったはずなのに(ジミーが協力してくれた理由は敢えて考えないようにしているのだろう)、犯人からまさかの電話。俺の創作が現実になったのか、やったー!と快哉を叫んだのかどうかは不明だが、スコットはぞくぞくっとしたに違いない。
非常事態だと市長が動く。『ジミーの事件』がとうとう『本当の事件』となり『本物の捜査』が始まる。あちこちからかき集められたのであろう金と人がジミーに与えられる。彼は大満足だが、ここまで公になり大掛かりになってしまったこの『事件』、確実な結果が求められるがいったいどうやって決着を図るのか。
真相を知るバンクのはらわたは煮えくり返っているが、ジミーは素知らぬ顔。そして同僚たちは各々抱えていた事件のためにジミー詣で。嘘でせしめた予算と人を、彼は仲間たちに融通してやる。仲間の捜査を助けてやっていることで、少しは残っていたであろう(いたかもしれない)罪悪感はかなり薄まったことだろう。
バンクはマイケルの尋問。(マイケルを連れてきたカーヴがきりっとして良い。)父親の惨殺写真を見せられても、顔色一つ変えないマイケル。彼からクリスとスヌープの情報を得るのはほぼ不可能だが、彼は大切な糸口である。

ガスは気に入らない事件ではあっても仕事にはプロとして臨む。ホームレスに直接取材してみろと促されたフレッチャーは、給食施設でバブルスに出会う。彼の案内で高架下のホームレスのたまり場を訪問したフレッチャーの感じはスコットのそれとは全然違って、誠実な感じがする。フレッチャーはきっと飾りのないシンプルな文章を書くのだろう。スコットは正反対で、凝った、ペダンチックな文章なのだろう。(ペダンチックな文章は好きだが、新聞には向かないと思う。)

メリーランド州対クレイ・デイビス。検事のボンドは楽勝だとふんでいたが、デイビスのほうが一枚も二枚も上手で、陪審や傍聴人の心をがっしりわしづかみ。弁護士の腕も一流だった。検察側証人の信頼性をあっさり貶め、見事圧勝。ボンドもロンダも呆然としている、こんなことロースクールでは学ばなかったわよ。相手が悪かったと思うしかない。

オマーはひたひたと復讐を進める。言うことをきかない体をひきずって、マーロ城の堀を少しずつ埋めようとする。ボディーガードを撃ち殺し、ヤクを台無しにし、俺の前に姿を見せろとマーロを煽る。マーロはその手には乗らないと思う、彼に代わってオマーに銃を向けるのは意外な人物-オマーのことを知らない・恐れない人物なのだろう多分。
オマーはドンキホーテ的か、そんなふうに考えるのも悔しい。

トミー・カルケティは好調だ。彼を次期知事にと望む声が高まり、政治資金も集まってくる。元々持っていた雄弁に更に磨きがかかり、記者会見は彼のショーだ。
皆が砂上の楼閣で各々別個の夢を見て踊り歌っている。明日になれば崩れさっているかもしれないのに。

マーロが携帯で送っていた画像は時計だった。5時だったり6時半だったり、時刻そのものではなく暗号と見るのが妥当であろう、勿論その意味は簡単には解けない。レスターは悶々とするが、分かってみればなーんだ、という代物かもしれないと私は思う。

キーマが息子のためにイケアの家具と格闘するシーンは楽しい。彼女にイケアを勧めたジミーがそもそも意地悪だ、家具の組立は結構大変なのである。キーマはいつも真剣、仕事にも人生にも一生懸命。子供にも真正面から向き合う。彼はきっとキーマのことが大好きだ、彼のためなら彼女は命を投げ出すだろう。
そういう存在がジミーにも必要なのだけれど。

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2010/10/27 13:02 [ 編集]
カクテキ MAILURL

クレイ・デイビスの話は、その前の弁護士と彼のやりとり見てるから、汚さしか見えてきませんよ。
証拠がないから有罪とはできないけど、騙る(笑)善行の証拠だってないのに。
マクノルティとスコットのウソはどこまでいくのでしょうか。
警察総出でかなりの大事ですよ。
みんなのマクノルティ詣でもなんだかなあ…です。
マンチ、出ましたね~。
ルイス刑事はいつの間にか新聞記者のガスさんなのに、マンチはいつでもどこでもマンチです(笑)。

2010/10/28 08:47 [ 編集]
atsumi MAILURL

デイビスは見てくれからして古狸、パフォーマンス上手で、庶民派のふりして、蓄財街道まっしぐら。支持者が気付かないようにときどきご褒美をまく。ま、どこの国にもいるよね、ああいう政治家。日本にもたくさん!
うちにある雑誌のTheWire特集の中に『カウンター内のルイス、ベイリス、マンチ』の写真(白黒)が出てました。あらー皆さんお若いっ!ルイス細い、ベイリス、若々しい、マンチ変わらず。

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ささくれた日々【2010/10/27 13:03】

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