テンポとかトーンとか。

2010/07/23(Fri) 12:45
movies

あるフランス映画を見てきた。正直不満である。
独立系の映画製作会社を経営する父とその家族の物語で、積もり重なる借金と負債でにっちもさっちもいかなくなった彼は自殺。残された妻は会社を存続させようと奮闘するがうまくいかない。微妙な年頃の長女は父への思慕だけではなく恨み怒りも抱えて揺れ動いている。救われるのは、次女三女の底抜けの明るさだけ。妻は会社をあきらめ、娘たちを連れて彼女の実家のあるイタリアへ戻る道を選ぶ。
なぜイマイチに感じたのかじっと考えてみるに、映画のテンポやトーンがずっと同じだからではないか、という気がしてきた。製作会社社長は四六時中電話で誰かと話している、交渉、説得、懇願、の繰り返し。そのリズムがずっと続いている。家族と過ごす週末も変わるようで変わらない。娘たちの無邪気な寸劇調の見せ物に心が和むがそれもいっときで、すぐに元のリズムが戻ってきてしまう。どこへ行っても何をしていても、映画製作という魔物から逃れることは出来ない。だからこそ彼は追い詰められていったわけで、彼の苦しみを描くためにはその均一のテンポが不可欠なのだけれど、そこが不満の元にもなる。
父には自分たち以外に息子がいたという事実を知ってショックを受ける長女のくだり、負債の大きな原因の一つでもある凝り性監督のあれこれ、そのあたりの描写も中途半端なような、無くてもよかったような。
結構期待していたのでやや残念だった。(残された家族の悲しむ姿に涙しない私が人非人という説も有り。)

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