バトルスター・ギャラクティカ4#58 The Road less traveled

2010/03/20(Sat) 14:46
Battlestar Galactica

ディミトリアス号の地球探索はもう58日目を過ぎた。スターバックは行き止まりの壁に突き当たってしまった様子。頭に浮かぶイメージを次から次へと壁に描いていくが、何かがわかりそうでわからない。イメージと現実が繋がらなくてもどかしい。焦ってもがく彼女が痛々しいが、彼女の必死さは皆には伝わらない、どんどん孤立していくばかりである。

ヒロは「そろそろ船団へ戻るための相談をしなくては」とスターバックの元へ。しかし彼女に戻るつもりはない。もう1回別の星を試そう、とさえ言う。ヒロはのど元まで「もう諦めよう」が出かかっているが、スターバックのことをよく知る彼はぐっとこらえている。他の乗組員は全員スターバックを見放しささくれだっているが、ヒロはなんとか皆をまとめようと頑張っている。「あと2日だ。2日たったら船団へ戻る。それまでは文句を言わずに各自の仕事をするんだ」

スターバックはホットドッグと哨戒飛行に飛び立つ。サインが欲しい、サインを感じなくてはならない。そこに現れたのはサイロンのヘヴィ・レイダー。しかしそのレイダーは爆撃の傷を負っていて、ふらついている。乗員はレオベン一人だった。「君が来てくれると思っていたよ」と彼は言う。
ヘヴィ・レイダーは操縦不能なくらい傷ついている様子で、レオベンはディミトリアスに乗船する。彼には、スターバックには時間が無いこと、クルー全員が彼女を信用していないことがすぐわかる。更には彼女が以前とは違っていることも。
レオベンは言う、ハイブリッドに会わなくてはならない、ハイブリッドが重要なことを教えてくれるはずだ。他の乗員たちにとってはレオベンはただの捕虜だが、スターバックにとっては違う。彼を部屋へ招き入れ、壁の絵を描くのを手伝ってもらうスターバック。それを見たアンダースは当然逆上。
彼女を幽閉して散々苦しめたレオベン。その彼の言葉にすがるしかない今のスターバック。部下たちがその彼女の様子を受け入れられないのは当然である。彼女の状況の絶望の度合いが深まっただけで、彼女の指示に従うなんてもってのほか。キャラとレオベンにしかわからない感覚なのだ。
アンダースがレオベンを蹴り上げる。アンダースは不安でたまらないのだ。アンダースがサイロンであることを、レオベンは知っているのではないか。そしてレオベンがいると、キャラのことを一番理解しているのは自分だと自信が持てなくなる。彼は自分の知らないキャラを知っているから。
レオベンの提案は驚くべきものだった。サイロンが二派に分裂し戦いが起こった。我々を助けてほしい、ハイブリッドはキャラに正しい道を教えてくれるだろう。そしていっしょに約束の地へ向うのだ。
まるで小説みたいな話だ、と乗員たちは信じられない。アテナはスターバックにはもう任務遂行能力が無い、とまで言う。そしてスターバックはレオベンのベースシップへ飛ぶと命令を下す。口に出して反論する者はいないが、誰もが反対でうんざりしている。
ヘヴィ・レイダーで作業していたマタイアスが死亡。スターバックを取り巻く状況はますます悪化する。
地球への道を見つけることが最重要事項で、そのためには犠牲も出る。キャラはそう思っていても、他のクルーは違う。キャラの決意表明的な言葉が虚しく響く。皆の目にはキャラへの不信の色しか浮かんでいない。それでもキャラはベースシップへ向うと宣言。だが今のままでは絶対に無理だ…。
とうとうヒロが決心。どれだけ懇願しても決定を覆さないスターバックに反旗を翻した。「もうこれ以上従えません、キャプテン」ヒロだけでなく全員がノーを突きつける事態に。ヒロは規則によってスターバックを指揮官の職から解くと宣言する。

バルター教は信者の数を順調に増やしているようだ。「古い神が我々を助けてくれないのは、我々の言葉が届かないからではない。元々彼等が存在しないからだ。」と口調は穏やかだが、挑戦的な内容の説教を船団に垂れ流している。バルターは教祖らしい格好をし、それらしい物腰も身に付いてきた。どこまで彼は本気で信じているのだろう。
チロルは髪を剃り上げ頭を丸めてしまった。キャリーの最後の場所となったエアロックでじっと考える。あれはただの事故だったのか、自殺だったのか。ニコラスを残していくわけがないではないか。
トーリはそこへやってきて、「もしキャリーがあなたがサイロンだということを知ったのだとしたら?」と問いかける。チロルがサイロンだということを知って怖くなったのよ、そして死んだ。これも神の意志よ。彼女の死、私たちの覚醒、全てが神の意志、神の計画、最善の結果なのよ。トーリの絶大なる確信は、皮肉なことにバルターによって強められているようだ。ということは、かなり身勝手で、単なる思い込みに近いものなのだが。
女-この場合はトーリ-と寝ている時のバルターを見ると、彼が何も進歩していないということがわかる。彼は悪人ではないが絶対に聖人でもない。彼のたわ言的説教にうっとりと聞き入る人々、彼等にとってバルターの言葉は一種のドラッグなのだろう。
「僕の手を取ってくれ、キャリーもきっと望んでいたよ」とバルターに言われてチロルはキレた。軽々しく言うなそんなこと。ニュー・カプリカで彼女の殺害命令にサインしたのは誰だ?

その後、バルターが謝罪のためにチロルの部屋を訪れる。真摯なバルターの言葉を聞いたチロルは手を差し出す。

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