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2008.07.21 (Mon)

TheWire/ザ・ワイヤー S1#12 Cleaning Up

終りに近付けば近付くほど、闇の色が濃くなっていく。正しいと思う道を行く者が、泥に脚を取られて動けなくなる。勝者はいない。残るのは死体だけ。

【More・・・】

キーマの容態は安定した。
マクノルティは昼間から酒を飲まずにはいられない。キーマの姿を見る勇気が出ない。
ダニエルズは見舞いに行かないなら、仕事をしろ、と言う。マクノルティにやる気があろうとなかろうと、この事件がクソだろうと関係無い。キーマを撃った相手をぶちこむ。それが目的だ。

警察に押収されて薬の在庫が尽きた。売る物がない、暇だ。
ストリンガーは皆のポケベルを回収、公衆電話の使用を禁止する。これからはごく少数の者のみで連絡を取り合う。携帯電話で約束を取り付け、具体的な話は会ってしろ。電話では話さないこと。
ディーとボーディに携帯が渡される。プートは小物扱いだから「あっちいってろ」とストリンガーに追い払われる。携帯番号も、もちろん教えてもらえない。

エイヴォン、ストリンガー、弁護士で話し合い。このゲームに関わるもの全てを洗い出し、弱点は何か、誰が危険かを見極め、あれば全て排除しなければならない。ウィーベイ○、サヴィーノ○、ディーの裁判で偽証をしたあの女警備員、あれは×。他に何が誰がある?
エイヴォンとストリンガーはウォレスは大丈夫かとディーに尋ねる。ディーは「心配は要らない、彼はゲームを抜けたんだから。彼に手出ししないでくれ」と答える。そっとしといてくれなんて無理なお願いだし、そう言えば言うほど、ウォレスの×印が増えていく。

副警察長は捜査班を即刻解散したいが、盗聴許可をもらった90日間は捜査する権利がある。ただチームの減員はする、2名減。シドナーとサンタンジェロは元の所属に戻すこととする。
プレズの政治資金調査があちこちに波紋を引き起こす。ロンダの上司の検事は身の危険を感じて不明な寄付金は返還、頼まれてもいないのに自分は潔白だの書類をロンダに渡す。

ウォレスがピットに戻って来た。皆の手前上、笑顔で迎えるディーだったが、全く喜べない。プートは大喜び。ウォレスはまたゲームに戻りたい、と無邪気に言う。
ディーは、命がけで働いて仲間の信頼を得なきゃならない、裏切りはもってのほか、とゲームのルールをウォレスに説く。彼が分かってないとは言わないけど、もう間に合わないのかも。
ディーのママ登場。身ぎれいにしてて、いい車に乗った若々しいママ。息子に差し入れだ。彼女が買ってきた『スターリン』のタイ料理に、ディーは大喜び。ウォレスは店の場所すら知らない。自分の育った地区から出たことがないのだもの。
その頃ダニエルズたちは、ウォレスのことを思い出し慌てている。エイヴォンたちが身辺整理を始めたということは、彼の命が危ない。

クレイ・デイビス上院議員が、寄付金についてこれ以上調べるな、と言ってくる。自分は麻薬とは関係ない、運転手のデイデイが車に積んでいた2万ドルはきれいな金だから無視してくれ、だと。ダニエルズは聞かない。根拠があるから調べるのです、調べた結果無関係ならいいじゃないですか。議員は怒る。金の出所についていちいち目くじらたててたら、政治家なんてやってられない。大事なのは金と票だ。なんでわからんのだ、このバカは。ダニエルズは覚悟を決めているから絶対に譲らない。後ろ暗い金が、大勢の政治家の懐、市財政、警察予算に流れ込んでいることくらい、彼でも容易に予想はつく。しかし最後までやると決めたのだ、この事件は自分の事件なのだから。

ハークがカーヴァーをはるかに凌ぐ高得点で昇任試験をパスした。巡査部長だ。なんとまあ。

ストリンガーがボーディを呼び出す。調子はどうだ?ウォレスはどうだ?戻ってきたよ、ディーが仕事に戻したとボーディは答える。ウォレスはゲームには向かないよと言うボーディに、「お前はどうなんだ?」とストリンガー。ではやれるか?ボーディは引き受ける。

エイヴォンとダニエルズはウォレスを探す。以前の住居には誰も残っていない。探し出した母親のアパートにももちろんいない。
彼等の知らないアパートの一室で、ウォレスは以前みたいに子供たちに囲まれていた。みんなごはんだぞ、と中華を分けてやる。優しく面倒見のいいウォレス、和やかな雰囲気、見つめるプートは微笑む。ったくバカだな、子供だな。

サンタンジェロが殺人課へ戻っていく。シドナーももうちょっとしたら戻る。
フリーマンは『オーランド』に盗聴カメラとマイクを仕掛けることを提案。部屋の構造はシャーディーンに調べてもらう。

ボーディとプートはウォレスの処遇について話し合う。ボーディは仕方ないじゃんか命令なんだ、と。プートは納得がいかない。でもこれが『ゲームの掟』なのだ。
そして3人でファーストフード。ボーディはウォレスに尋ねる「お前はboyかmanかどっちだ?」ウォレスはもちろん「manだよ」と答える。一人前の男か、なら責任は取ってもらわなくてはならない。でもそう言った直後ウォレスは「遊ぼう」なのだ。ボーディはプートを、さあいくぞと促す。
深夜、3人は部屋へ戻る。プートは気が進まないが、やらなくてはならない。部屋には子供たちが一人もいない、全て計画済みだった。
ボーディが銃を向ける。田舎にいればよかったのに、とボーディ。仲間じゃないか、やめてくれよと泣き出すウォレス。一人前の男ならしゃきっと立てよ、と言われても立てないよ。そんな。
ボーディが一発。プートが更に二発。ウォレスは悩んでいる時に相談してくれなかった、ヤクを買ってふらふらしているウォレスを見ていたプートの暗い表情を思い出す。突然目の前から消えたと思ったら田舎から毎日のように電話をかけてくる。バス代をせがんで戻ってくる。でも大事な話はプートにしてくれない。こっちはずっと心配してたのに。お前が悪いんだよ。と、自分を納得させるしかないのだ。

オーランドの事務所をたたむ準備をするエイヴォンたち。中の様子は隠しカメラで一目瞭然。
ディーが呼ばれ、ニューヨークへ薬の仕入れに行くようにと指示を受ける。その様子ももちろん筒抜け。ディーの車に追跡装置を付け、薬を積んで帰る彼を逮捕。
他人のしくじりの尻拭いをまだやるつもりか、とマクノルティは言うが、知らん顔のディー。彼はウォレスが殺されたことを知らなかった。
ディーは怒っている。自分はしくじってない、ウォレスはどこだ?こんないかさま弁護士はごめんだ、とストリンガーにくってかかる。ウォレスはどこだ?無事なのか?

プレズの捨てた新聞の記事を見たフリーマンは、都市再開発計画の地図を見て理解した。バークスデール一家が所有している不動産は、再開発地区に集中している。そういうことか。市の開発計画そのものに深く彼等は関与している。もちつもたれつの関係。相互に寄生している。議員が蓋を開けたがらないわけだ。
そしてエイヴォンは逮捕される、ストリンガーはそのままだ。

ピットのオレンジのソファーの上に座るものは誰もいない。あの上で女を買えだの、ナゲットはうまいだのヨタ話をしていた時はもう戻ってこない。

ウォレスが処刑される場面では、階段の下からプートが上にいるボーディを暗いまなざしで見つめる。さっき通って来たドアからこのまま出て行ってはいけないか?どうしても上がらないとだめか?ボーディはそうだ上がってこい、と身振りで示す。
エイヴォン逮捕の場面になると、階段の上のジミーが下にいるダニエルズとエイヴォンを見つめている。部屋には、逮捕できなかったストリンガーが残っている。もやもやとしたものを胸にかかえながら、ジミーは降りていく。
階段の下は奈落の底のように見える、でも上も下も同じようなものだし、上がっても降りても大差はない。残るのは闇だけ。
15:50  |  The Wire  |  TB(1)  |  CM(2)  |  EDIT  |  Top↑

田舎から戻りたがってるのを聞いてからウォレスの運命は想像できましたけども。
ボーディが、プートが、というのはどうも…。
ボーディは覚悟ができてのこと、でもプートは?戻ってきたのを喜んでたのに。そういう友だちだからこそ、辛いものがあったともわかりますが。
だめだめで、弱虫で、人を守る度量なんてないけどそんなディアンジェロだからウォレスと二人、信用し合ってたのかなと。
やっぱり私はディアンジェロを悪く言えないなあ。
だめなところが魅力になってしまいました。
前回の泣きべそのせいでしょうか(笑)。
カクテキ |  2008年07月23日(水) 12:51 | URL 【コメント編集】

近しい者にやらせるのが掟なんでしょうね。そして評価が上がっていく。ある意味『大事な仕事』だから誰でもいいわけではない。それに警察の追求が厳しくなっている今だから、ひそかに進めなくてはならない。そして見込んだとおりボーディは成し遂げる、銃の先は震えていたけど。
ディーは悪人じゃないよね。カクテキさんの言うとおり、商売に向かないのです。でもゲームに参加し続けるなら、優しさは命取り。ウォレスにルールを説いてはみるけれど、自分だってそこまでとは思ってなかった。
TBありがとうございます♪
atsumi |  2008年07月24日(木) 05:56 | URL 【コメント編集】

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