閑散とした通りをすたすた歩く。

2012/01/24(Tue) 14:03
日々のつれづれ

町の中心街で演奏会チケットを買った後は、歩けるだけ歩いて地下鉄に乗ることにしている。毎回通りを変えて、でも早足なので通りをじっくり眺めているわけではない。
それでも目に入ってくる、閑散とした通りの様子が。あそこは喫茶店だった?飲み屋だったっけ?年単位で空いたままのスペースも多い。
私が歩いているのは名古屋の中心部なのだけれど、情けないくらい廃れている。バブルの時期から今に至るまで明らかに供給過多なのに今もなおビルが建つ。入るテナントなどありゃしないだろうに。
しかし『満席』の札がかかり、熱気や湯気がもれだしてくる店もある。フレンチやイタリアンのレストランだ。客はほとんどが女性、華やかで楽しそう。
数年前までしゃれたインテリア・ショップだった場所が、ドーナツ屋になっていた。でもあのドーナツも早晩廃れるのだろう。飽きやすいのが人の常だから。
20年以上通っているサンドイッチ屋を久しぶりに訪れると、痩せたおじちゃんのみがいておばちゃんはいなかった。私の気持ちを察してくれたのか、おじちゃんの方から「ばーさん、入院しちゃってね」と教えてくれる。私も白髪になったもんなあ、と時の流れをかみしめる。
寂しい気持ちになるばかりでも歩くのはやめない、汗をかきかき歩き、哀れな通りの風景を眺めため息をつくのがいいのだ、って自虐的過ぎるか。

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日本のマンガは偉い。

2012/01/09(Mon) 08:51
日々のつれづれ

このところ若い同僚が新しいマンガをいろいろ供給してくれるのでありがたい。
「大奥」マンガ拒否体質でなければ読むべき傑作。史実がここまで巧みにフィクション化され、もうひとつの世界が創られるとは。ドラマになったらしいけれどそっちはどうでもいい。買ってでも読みたいマンガ。
「信長協奏曲」大奥路線タイムスリップ版。現代の男子高校生(かなり成績不振)が戦国時代にタイムスリップ、信長として生きる羽目に陥る。お気楽のんき&おバカ高校生が戦国武将に成長していく様が面白い。
「銀の匙」昨日読んだところ。北海道の奥地にある(携帯殆ど不通地帯)全寮制の農業高校が舞台。札幌でガリ勉人生に行き詰まっていた主人公君がマジかよ?!しんじらんねーと悪態つきつつも、リアルな農業ライフとカラフルな同級生たちに少しずつ感化され変わっていく。作者の荒川弘は「鋼の錬金術師」と並行して描いてるのか、凄いな。鋼錬、ずっと読んでないから粗筋を忘れてしまったよ。
「テルマエロマエ」紹介する必要もないお風呂マンガ。作者の波瀾万丈人生を描いたエッセーマンガも面白い。本人からして超ユニークなんですな。
「BUTTER!!!」高校の社交ダンス部のオハナシ。結構面白いけど、絵に動きがないので踊りのシーンが止まってるのが難点。現代高校生の生態やら語法を学ぶには良いかも。貸してもらえたら読むけど、どっちでもいいやな作品。
「宇宙兄弟」昨年16冊自力で買って現在職場回覧中。これ、本当に面白いです。兄弟で宇宙飛行士になって月に行く!という夢の実現に至るまでの紆余曲折物語。泣いて笑って元気が出る。小中学生だったら「宇宙飛行士になりたい!」と言いだすかもしれない、夢があるのです。早く17巻出ないかな。
「チェーザレ」これが現在ハマりにハマっている作品。この熱は久しぶり、なくらい夢中。これでドラマThe Borgiasの予習はばっちりだ!(違)塩野七生のチェーザレも読みますよハイ。

来月は「ヒストリエ」を買おうと決めている。お薦めマンガのある方、どーぞ教えてください。

追記:そうそう昨今の図書館ではマンガも借りられるのだ。
「秘密」殺害された人間の脳を読み取り、そこから得た情報を元に難事件怪事件を捜査し解決を目指す特殊捜査部の物語。少し未来の日本が舞台なのだけれど、本当にありそう・実現しそうな気がする捜査法だなあと。

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映画覚書き

2012/01/06(Fri) 09:31
movies

ゴールド・シルバーが閉まる前に一度は行くべきか。「ロンドン・ブルバード」上映中。
今月7日に始まる「ミラノ、愛に生きる」はうちで3回は見てるのでパス。名演小劇場は実はあまり行きたくない映画館なのである。

「灼熱の魂」 名演 1/14-
「Jエドガー」 MLS 1/28-
「善き人」 ミリオン 1/28- (ジェイソン・アイザックスとジョディ・ウィテカーも出てる!)
「アニマル・キングダム」 名演 2/4-
「サラの鍵」 名演 2/4-
「人生はビギナーズ」 ミリオン 2/18-
「ピアノマニア」 名演 2/25-
「マリリン7日間の恋」 ミリオン 3/24-
「ドライブ」 センチュリー 3/31-

いつ公開かは不明だけれど「ニーチェの馬」(シネマテーク)が楽しみ。

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古い映画が好きだ。

2012/01/06(Fri) 08:49
movies

「土曜の夜と日曜の朝」
工場で働くアーサーは「時間はくれてやるけど魂までは売るものか」と意気軒昂な若者。彼は出世欲の強い同僚ジャックの妻ブレンダと密かに付き合っていた。ジャックに対するあてつけか、ブレンダの包容力が心地よかったのか、とにかくアーサーはブレンダにこだわる。ところがある日曜の朝、彼はパブでドーリンという美しい女に出会い、彼女とも付き合いが始まる。ここでアーサーはブレンダと別れるのかと思いきや別れない。彼女の妊娠を知って動揺はするが怒ったり中絶を迫ったりもしない。「君のことが心配なんだ」という彼の顔つきは、ブレンダのことを本当に心配しているようにも見える。逆かもしれない。彼のまなざしは、煮え切らなさと迷いや情の入り交じったなんともいえない微妙な風で人を不安にさせる。
彼らの世界は狭いから、当然のごとくブレンダとの情事はジャックにばれ、破綻。アーサーは勢いでドーリンにプロポーズする。『普通の幸せ』を夢見るドーリンを、やはり微妙なまなざしで見つめるアーサー。俺の人生は『小さなおうち』を手に入れて、子供を作って、テレビの前に座っておしまいか?
友人と釣りをする時、アーサーは妙に素直で子供っぽい顔を見せる。気取って粋がってドーリンを煽る一方、釣りの約束は律儀に守る。憧憬的な釣りの風景がどこか哀しい。
アルバート・フィニーは素敵な若者だったのだなあ。

「長距離ランナーの孤独」
パン屋強盗の罪で感化院へ送られるコーリン・スミス。彼の足の速さに目をつけた所長は、コーリンをクロスカントリー選手に選ぶ。『所長のお気に入り』となった彼は楽な作業場に配属され、走る練習さえ真面目にやっていればよかった。そして所長に勝利を捧げれば感化院を早めに出られるかもしれない。
パブリックスクールとの対抗戦、クロスカントリー本番。コーリンは皆の期待通り大差をつけトップで戻ってくるが、ゴールを直前にして立ち止まってしまう。彼の脳裏には、己の来し方がぐるぐる回っている。俺はこのまま勝つべきか、所長を喜ばせるべきか。俺が勝つべき相手は金持ちのぼっちゃんでもなければ所長でもない、俺自身ではないのか。
最も印象的なのは、感化院の少年たちが「聖地エルサレム」を歌うシーンだ。強盗、万引きなど何らかの罪を-どれも微罪であったろうが-犯して送られてきた少年たちが一生懸命大きな声で「エルサレム」を歌うのである。『ぼくらがエルサレムを打ち建てるまでイングランドの心地よいみどりの大地に』と。せつない。

「悪魔の美しさ」
ファウスト博士は大勢の尊敬を集め業績を讃えられているが、自分では何もなしえてないと虚しい思いでいる。そこへ悪魔が登場。魂をくれると約束してくれたら何でも夢をかなえてさしあげますぞと博士をそそのかす。悪魔の誘いを繰り返し振り切る博士だが、とうとう意志が砕けて、『死後魂を譲ります』の書類にサインをしてしまう。
ジェラール・フィリップ全開。悪魔の魂と純粋な若者の志が同居している様を見事に演じきっている。悪魔役のミシェル・シモンとの掛け合いは絶妙である。随所にユーモアも溢れて楽しく見られる。古びた感じのしない映画だった。

おまけ。古くない映画。
スパイク・ジョーンズの「みんなのしらないセンダック」。頑固でひねくれててクソジジイなセンダック、愛情深いセンダック、不安なセンダック、パートナーや兄姉のいる向こう側へ早く行きたいセンダック。彼の絵本世界を考えると、全く意外ではない『センダックの顔』をはっきり見られて面白かった。
同じくSジョーンズの「アイム・ヒア」。アンドリュー・ガーフィールドの話し方が、あのローテクではかなげなロボットにぴったりだった。次に会う時は蜘蛛男になって空を飛んでいるのか、アンドリュー。

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