Going Places Sitting Downという作品

2006/09/26(Tue) 23:58
日々のつれづれ

今日は代休なのに、朝からぱたぱた仕事のように動いていた。愛知県美術館で『愉しき家』という企画展。そこで見たさわひらき氏の5分たらずの映像作品「Going Places Sitting Down」これが今日一番の収穫だった。その後見た「弓」も「キンキー・ブーツ」もさわ氏の映像には及ばない。
美術について語る言葉を私は持たないのでうまく言えないけれど、美しく優しく懐かしい映像、ロンドンのアパートの部屋を小さな木馬が順ぐりに探検して回る、時折ラクダの隊商や象に乗った人も画面をよぎる、ランプの傘の上やピアノの鍵盤に浮き沈みする。一日見ていたかった、今までビデオインスタレーションに惹かれることはほとんど無かったが、いつまでも手元に置いておきたい、頭の中でいつも繰り返していたい映像だった。
Going Places Sitting Down

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サム・サッカー

2006/09/25(Mon) 10:21
movies

雑誌「おそい・はやい・ひくい・たかい」No.32を読んで、ああ大人になっててよかったと心底思った。いまどきの女の子たちはなんてシビアな世界に生きているのだろう、小学生の頃(ウン十年前)なんて近所の田んぼで転げ回っていた田舎者の私にとっては、洋服や持ち物や、ちょっとした物の云いとかであっという間に派閥が出来、差別やいじめがはじまるなんてどこの国の話だろう?なのである。この現代日本のことらしい。携帯メールには迅速なレスポンスで返さないとこれまた『変わり者』レッテルを貼られる原因になるらしい、
昔アルバイトしていた生命保険会社で『ワン・コール運動』ってのがあったな、外線電話は呼出し音1回で出ましょうというやつ。あれを思い出した、関係ないけど。
この号は女の子事情を扱っていて、男の子はほとんど出てこない、女の子ほど微細なことでいじめが始まるわけではないらしい。でも多分男の子も辛いのだろう、女の子とは別の理由でお互いに計り合い、緊張して暮らしている。いつ彼等はラクになるのだろう?
親指を吸う癖の抜けないジャスティンは、ADHDの治療薬のおかげで一度は除け者から脱し、薬を止めてまた落ち込み、でも最後には新しい土地でスタートを切るところまでたどり着いた。ジャスティンには、愛情表現が下手だけれど暖かい家族があり、あと少し我慢すれば大学生という時期的な幸運もあった。あれが中学生だったら話は全く別で暗黒時代が当分続いたかもしれない。母親ティルダ・スウィントン(普段着だとやせ気味に見えるのにドレスを着ると結構グラマラス、顔の各パーツが不思議)、父親ビンセント・ドノフリオ(巨大化したような気がする…)、悩める歯科医キアヌ・リーブス(彼は主役よりも脇役でふらふらしているほうがいい)、ジャンキー俳優ベンジャミン・プラット(妙に警官制服が似合う)、兄ちゃんがああだから僕だけはしっかりしなくちゃというけなげな弟チェイス・オファーレ、周囲の人物も魅力的でした。そしてエリオット・スミスの音楽が切ないよー!

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マッチポイント

2006/09/09(Sat) 21:24
movies

プロテニス界を引退したクリスは、会員制のテニスクラブでコーチの仕事に就く。そこで知り合ったトムと意気投合し、家族とも付き合うように。トムたち一家は裕福な階級でクリスから見れば全てが憧れの世界だった。歴史の感じられる邸宅、ロイヤルオペラハウスのボックスを所有、寛容で屈託の無い父親、何から何までがクリスの欲しかったものだ。トムの妹クロエに気に入られ結婚することも決まり、彼等の世界の一員になれることはほぼ決まった、でもクリスにはどうしても手放せないもう一つの世界があったのだ。
結末はある意味残酷なサスペンス、ストーリーはこれ以上語りません、個人的には浮気するならうまくやれ!できないなら手を出すな!です。
映画の本筋よりも後ろを見ていたような気がする。あらトム!ついさっきまで見ていた「ロマンス・ホリデー」(マーク・ハーモン大統領の娘マンディ・ムーアが欧州歴訪の旅で弾ける映画)でマンディの護衛官を演じていたマシュー・グードではないですか。イギリス英語はやっぱりいいな~トムの父役がブライアン・コックス、どちらかというと硬派の役が多いけど(Hidden Agenda は印象的でした)今回は良きパパ、髭が似合います。刑事役のジェームズ・ネズビット、あっという間に老けました?老けメイクか?
帰宅したら「さよならさよならハリウッド」がTVで放映中。いつものウッディ・アレン節はちょっと自己憧憬ぽいような気がします。「インテリア」のような厳しく恐ろしい作品をもう一度と思うのは望み過ぎでしょうか。

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至福の時。

2006/09/06(Wed) 23:12
movies

「キングス&クイーン」Rois et Reine アルノー・デプレシャン 2004 フランス
ノラ。画廊経営は順調、実業家との結婚を控えている。息子エリアスはちょっと癖があるけれど優しい子供だ、ノラの父が育てている。その父の誕生日を祝うためにグルノーブルへ出掛ける。父の様子がおかしい。末期ガンだった、手の施し様がなく自宅で介護することになるが、あまりにも急で追いつめられるノラ。
イスマエル。ノラの元夫でヴィオラ奏者。ある日精神病院へ強制入院させられてしまう。確かに多少エキセントリックではあるが、ちょっとしたボタンの掛け違いが続いただけ。
ノラはイスマエルにエリアスを引き取ってほしいと頼む、エリアスはイスマエルが大好きだから、イスマエルはノラが愛した男で今でも『家族』だから。
父をこれ以上苦しめたくないとノラは父を解放してあげたのに、父は復讐するのを待っていたかのように残酷な『遺言』を遺していた。「お前が生き続け私が死ぬのは不公平だ。代わりにガンになれ」父は私のことを憎んでいたのか?
物語を説明してもこの映画の魅力は伝えられない。エマニュエル・ドゥヴォス(ノラ)は輪郭のしっかりした外見と高く繊細な声がアンバランス、不思議な女優です。マチュー・アマルリック(イスマエル)、おかえりなさい!「そして僕は恋をする」の彼が帰ってきた、少し老けたけどね。
ノラの父に対する拘泥やイスマエルのこれからの生き方等小さな不安は残っているけれど見終えた後の私は幸せいっぱいだった、素敵な映画をありがとう。

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女の色気とパワーと。

2006/09/06(Wed) 10:23
movies

今村昌平の「赤い殺意」をwowowで見た。キツい姑と冴えないダンナ(国立大学図書館勤務)とあまりかわいくない息子だが、何がつまらないというわけでもなく暮らしているさだ子、ある日ダンナ(西村晃が非常に小役人していて良い)の出張中に押し入ってきた強盗(露口茂)に、さだ子は犯されてしまう。その日を境にぶちぶちと何かがさだ子の中で切れていく。
とにかく面白い。さだ子を演じる春川ますみが最高にいい。横たわる姿はむちむちとしたまぐろみたいなのだけれど、女の私でも欲情しそうなくらいの湯気をたてている。強盗がちらと奥の部屋を見ると、さだ子の白く太い股が視界にがーんと入ってくる。目をそらすことができない。実際に犯されたのはさだ子じゃなくて強盗の方だ。
「なんでわたすはこんなに不幸せなんだろ」とさだ子が何度となくつぶやくのだが、「幸せなんだろ」と聞こえないこともなく、というか実は私は最初「幸せ」だと思ってげらげら笑ってしまった。状況は不幸せなんだけれど幸せと言ってもおかしくない、妙に合っている。そんな気がした。

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