ユナイテッド93

2006/08/21(Mon) 21:21
movies

あの時誰がどこで何が出来て何が出来なかったか、非常に重たい物語だ。事件は用意周到に計画され、たたみかけるように実行された、それを止める力は誰にも無かっただろう。でも皆が何とかしようと必死で頑張る姿は胸にこたえる。結末がわかっているから余計に。
ハイジャック犯たちが絶対悪だとか立ち向かっていった男性乗客が英雄だとか、そういう決めつけが無いのがいい。
縦割り行政の弊害、組織を越えた情報交換の不足等よく言われてきたこともきちんと見せている。フェアな映画だと思う。

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transamerica

2006/08/17(Thu) 10:24
movies

フェリシティ・ハフマンを見るだけでも十分楽しめる佳作。ブリー(元スタンリ-)はもうすぐペニス切除手術をうけて完璧なladyになれる予定。今は幸せじゃないけど来週はきっと最高に幸せになれる、はずだった。息子トビーが現れるまでは。
父と二人で暮らすのが夢だと言うトビーにまさか自分が父親だとは言い出せないブリー。ドライブ途上のアクシデントの末にブリーにとっては悪夢の実家を訪ねざるをえなくなり、再度突きつけられる家族からの刃。
型通りの展開・描写だけれど、ハフマンの存在が作品全体を底上げしていると思う。時折彼女の顔をよぎるスタンリーだった頃の面影、表情、男としての何かが垣間見えて面白い。もともと骨っぽい顔立ちと体格だから、それほど無理はないと思うけれどそれを更に実のあるものにしているのはハフマンの演技だよなぁ~。
この映画を見る前に「女性が演じてるからなんか見ててちょっと‥(苦笑)」という声を聞いたけれど、はてそうかしら?例えば最近TVで見た「Normal」(邦題失念)はトム・ウィルキンソンが女性としての本当の自分を取り戻す話で、ごく一般的な中高年男性が家族や社会との葛藤に苦しむ姿がリアルだった。確かに普通のおっさんがいきなりローラ・アシュレイみたいなワンピースやコンサバなピンクのスーツを着たり、ネグリジェ姿で闊歩するのは『リアル』で、「キモい」と息子に言われてしまうのもわかる。それに比べたらハフマンのブリーは『かなり綺麗』。前出の発言主はそれをリアルじゃないと言ったのかイマイチ不明だけれど、女性だから男性だから云々というのは、演技以前にトランスセクシャルに対する思い込みがあるのではないかしらん?
この夏の必見映画とは思わないけれど、フェリシティ・ハフマンを見る価値はあるかな。

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「あなたに不利な証拠として」についての覚え書き。

2006/08/04(Fri) 22:15
日々のつれづれ

常に死と隣り合わせで仕事をしている彼らは、時としていとも簡単にばかばかしい状況で死んでしまう。細心の注意をはらって慎重に仕事をしてきたのに、哀しいくらいあっけなく殉死してしまう、例えばキャサリンの夫のように。
民間人の知人とはどんどん疎遠になっていくのは仕方ないことなのだろう、神経のとがりぐあい、そこからくる反応の違い、死生観の違い、あらゆる面で人と共感しあえない体と心になってしまう。
彼らは公務員であるから、とりたてて高い給料をもらっているわけではない。割が合わない職業だ、定年まで全うする割合は低いだろう。この短編集の主人公たちは女性警官だ、独りで生きるもの、同じ警官同志で所帯を持つがうまくいかなくなるもの、様々である。彼女たちの生き方が、ひりひりとした文体で語られていく。なぜそうもつらい道を選ぶのか、なぜ自らを崖っぷちにおいたてるのか。夫が殉職した後のキャサリンの死までの数年間は果たして充実していたと言えるのか。充実していたしていない、などという物差しは不要なのだろう、彼女等はただ必死に生きている、警官であり続ける。誰のためにでもなくただ続けている、多分ほんの少しは救われるから、自分か市民かはわからないけれど。

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